青年よ

先日、街を歩いているとナンパをされた

 

あなたにとっては日常の1ページかもしれないが

私のようなHoneyばりにかわいた風にからまりまくっている35歳にとっては大事件である

 

 

繁華街でもなく、夜でもない

普通の街中で声を掛けられた

 

 

私のことをご存知の方はお察しだろうが

勿論この事に浮かれて自慢したいなんて考えは毛頭ない

 

ただ、非日常に対する好奇心だけがそこにあるのだ

 

 

 

 

相手のスペックとしては(正直もうあまり覚えていないが)

 

・好青年風

・顔はあんまわかんないけど戦隊ものの3番手くらいにいそうなボチボチイケメン

・少し肌荒れ(なぜかそこが一番印象に残っている)

・年齢はいってても20代後半、私には前半に見えた

・背はそんなに高くなかったがやせ形

・服装はカジュアル綺麗め(シャツにデニムじゃないなんらかのパンツ)

・買い物帰りと見られる購入したての紙袋(ジャーナルスタンダード的な)

 

 

状況

 

・大きな駅の地下街

・日曜日

・結構人通りはある

・どちからというと金持ちが多そうな建物が多い

 

 

声の掛けられ方

 

「すみません。突然。今日、僕、仕事休みで買い物していたんですが、今お時間ありませんか?」

「すごくタイプだったので、普段はこんな風に声かけたりできないんですけど…お茶だけでもご一緒してもらえませんか?」

 

 

 

まず、「そんなに自分を卑下しないで」という優しき読者の方向けに

ないわけでもない可能性から探って行こう

 

【1】シンプルに本当に好みだった

もうこんなんマジで一番おもんないからやめて欲しいけど、世の中にはいろんな人が居る。それは事実。

なんかの具合で美人に見えたのか若く見えたのかしらんがまあそうだった可能性もあるでしょうはいはい。

 

【2】おば専・デブ専(私は残念ながらデブまでいかない嫌なぽっちゃりだが)だった

これもまあそんなにおもんないが、実際問題ちょうどいいぽっちゃり認定されてもおかしくないタイプではある。この位締まりのないぽっちゃりが好きなのかもね。

でもなんかボチボチ普通の爽やかお兄ちゃんだったので、仮になんかそういう趣味とか性癖なら結構嫌かもしれない。

 

 

ここまでは「なんだかんだ言ってスキモノ」編である

本番はここから

 

【3】あるある、若者の罰ゲーム

物陰に友人たちが隠れていないとも限らない。柱はたくさんあった。

軽くキョロキョロしてみたがその時は「道訪ねられキャラ」としての実績が豊富な私、ここがどこかを確認する為でしかなく見つけられなかった。

そもそも基本的に他人には馬鹿にされている、という前提で生きているので(逆に私も他人を多いに馬鹿にしているのでイーブン)

こんな風に声を掛けられて動揺していると思われたくない一心で平静を装った。

 

【4】 キャッチだった

これの可能性が高い、と思われるかもしれないが

私も長く生きていればキャッチか否か位はわかる。

嘘だと思うかもしれないがかつて私にも皆と平等に「若い頃」が存在し

そういう輩に声を掛けられることも少なくなかった。

最近もたまにあるが鼻くそを食べながら話を聞くと、蜘蛛の子を散らすように周りから人がいなくなる。便利だから使っていいよ。

 

【5】マルチ商法の勧誘だった

キャッチと変わらないように思うなかれ。私はこの線が濃厚と見ている。

笑顔の先に闇が見えた。そのさらに先には紹介したい先輩すら見えた。

よく考えたらその周辺で出会った元カレも後にマルチにハマった。

彼の手先か?

 

 

どんどん雑にいこう

 

【6】間違った

遠目で見たら若くてそれっぽく見えたから声掛けたけど、なんか違って

でも引くに引けなくて適当な事言うしかなかった。

 

【7】結構な人数声をかけてきたが、鳴かず飛ばずでヤケになった

これもなかなかありそうだと思っている。

言われてみればとても疲れていたようにも見えた。

私の後は母親世代に声をかけていたやも。

 

 

最後に

【8】去年亡くなった猫に似ていた

先日友人に言われた。

写真を見せてもらったが似てるもなにも太ってるだけやないかい!

猫もクソもあるかい!

でも、何事も「絶対」はないので飼い猫思い出してエモくなったのかもね。

 

 

 

 

疲れてきた

 

声をかけられた時、私は友人と待ち合わせしているのに

珍しく迷子とまではいかないが道に迷いかけていたので

「待ち合わせしてますので(話しかけないで)」とスマートに対処したのだか

その後1時間ほど上記のような事を考えており、

何よりも思ったのは

 

 

 

 

青年よ、私が見る限り君はそこまで見栄えも悪くないし

爽やかに会話も出来る。

努力次第でサークルの後輩にでも一途に恋してれば、よい家庭も築けそうだ。

 

なのに、休みの日に何をやっとるのだ。

これを友人に話せるか?

 

「こないだの休み、街で35才の女性に声をかけてカフェで話して連絡先交換した」

 

どうだ。活字にすると酷いだろう。

さらにそこへ

「女性の手にはGuで買ったデニム(試着したサイズが小さくて1サイズ上げた)」

を追記してみろ。

地獄だろう。

 

しかしこれは地獄ではなく現実だ。

おばさんが今から1000円をやる。

おばさんの1時間のパート代だと思え。

これでりくろーおじさんのチーズケーキを買え。

そしてご両親とともに食え。

そして明日からも、前をしっかり見据えて努力と感謝を忘れず一歩ずつかもしれないが

君がなりたい大人になれ。

私から言えるのはそれだけだ。

 

 

 

 

という事だ

 

全部きちんと彼に伝えたかったが出来なかったので

ここを備忘録とし、今後このようなことがあればすぐに対応できるようにしたい