冷凍庫の中で凍りかけた愛を
元々は自炊が好きだ
綺麗に彩りよく美味しく出来たら
自分がまるで特別なものにでもなったかのような錯覚を覚えることが出来る
食べられない食材もないし
なんでも美味しく食べられるが
どうしても同じものを何日も続けて食べられない
残飯処理班になった気分になる
1人では一度に食べきれないものは
冷凍庫に渋々眠らせる事もあるが
それをまた解凍して食べたら
調理したりする時に
言い知れぬ虚しさを感じてしまうのだ
間違って欲しくないのは
冷凍食品や解凍した物を敏感に察知し
食べられない訳ではない
自分が調理しなければ分からない
自分が冷凍する時点で「食事」「食材」が「残り物」にスイッチしてしまうのが問題なのだ
どちゃくそに美味しく調理できればよいのだが
その腕もない
あーあ
ああ
あーあ
ああ
ああああ
残される